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ぎっくり腰(急性腰椎捻挫)

「どこか痛むところはありますか?」と聞かれたら、答えの中で多数を占めるのは「肩」もしくは「腰」ではないでしょうか?
近年では腰痛に悩まされていらっしゃる方が増加しています。

腰は「月(にくづき)」の「要(かなめ)」、つまり『身体の要』という字を書くだけあって 私たちの身体の中でも特に重要な部分となっています。
重たい上半身を支え、歩くときには下半身の支柱となっている腰。
日々の生活でどんなに気をつけていても ちょっとしたことが原因で腰痛を引き起こしてしまうことがあります。

このページでは、腰の痛みの原因となる症状のひとつ「ぎっくり腰」についてご紹介していきます。

いきなりの激痛で動けなくなることも!どうしたら防げるの?

腰を突然激痛が襲う「ぎっくり腰」、くしゃみをしたり、ちょっと床に落ちたものを拾おうとしたり…
そんな些細なことがきっかけで発生することがあります。
ドイツではそのあまりの痛さに「魔女の一撃」などと呼ばれています。
「ぎっくり腰」は医学的な診断名ではなく、一般的に”急性腰痛”の総称としてとらえられています。
症状を引き起こす原因はひとつではありませんが主な原因として以下のものが考えられます。

 

1.腰椎の関節性(椎間関節)
腰椎は5つの骨からなり上下の腰椎の間にある”椎間関節”に急な負荷や度重なるストレスが

2.靭帯性
腰椎は強靭な靭帯である前後の縦靭帯、黄色靭帯、棘上靭帯、棘間靭帯などで連結されてますが、30~40歳になると75%以上がこの靭帯に変性をきたし、日常生活動作を繰り返すだけでも痛みを発生することがあります。

3.筋・筋膜性
腰椎周辺には脊柱起立筋といわれる筋肉などにより姿勢を維持してますが、起床時には常にストレスを受けており、ここへ長時間の同じ姿勢や重量物の持ち運びで筋肉を損傷し筋肉や筋膜が炎症を起こし痛みの原因となります。

このほかにも様々な原因がありますが、症状が出たときには無理に動かさず痛みの少ない姿勢をとり、患部の熱を伴う炎症がある場合は患部を冷やします。基本安静にしていれば回復の余地がありますが、長くかかる場合は数週間から1ヶ月以上痛みが継続する場合もあります。

「ぎっくり腰」の予防法
・重いものはなるべく持たない、持つときは荷物に身体を近づけ、膝を使って持ち上げる
・同じ姿勢をとり続けない
・入浴後や就寝前に腰のストレッチを行なう
①仰向けに寝転がり、片方の膝を曲げます。
②膝を両腕で抱え、ゆっくり身体に引き寄せると、腰と背中のストレッチになります。
③反対側も同じように行ないます。

痛みが数週間も続く、だんだんと痛みが増してきた・・・などの場合は、椎間板ヘルニアや腰椎の圧迫骨折、内臓疾患などが原因として考えられますので、我慢せずに専門家にご相談ください。
様々な症状、痛み、違和感に共通して云えることは早期発見、早期治療が原則です。

(2013年1月更新)